魂の羅針盤に印を打つ時

卒業シーズンですね。
今年は我が家も兄弟それぞれ卒業式でした。
兄弟正味12年、私も昔通ってた小学校なので、合計18年!
お世話になった小学校ともさようなら〜。
やっと終わった〜。

長男が卒業した頃は、壇上で「将来は○○になりたいです!」って一人ずつ言う場面がありました。
サッカー選手になりたい!とかパティシエになりたい!とか。
大人ウケする答えを探して言ってるフシもあるし、
みんなの前で名指しで宣言させるって言うのも賛否両論ですよね。

次男の卒業式はコロナ後なので、そんな場面もすっかり無くなり、卒業文集に書きたい子は書く、特にない子は好きな事書く、みたいな感じでした。

昭和的なノリが無くなって良いと思います。

ただ、まだ社会に出ていないこの時期に「将来はこんな世界にいたいなぁ」と言う
「自分の理想のイメージ」を一つでも明確にしておくのは、
非常非常に重要だと思ってます。

みんなに宣誓する為でなく、
ましてや大人に褒められたり認められる為でもない。
あくまで自分の魂の羅針盤を明確にするために。

社会に出ればどうしてもお金が必要になる可能性がある。
「なんの仕事でも良いからとにかく稼いで毎日過ごさなきゃ」てなるかもしれない。

他にも、仕事がブラックだったり、夫がDVだったり、とんでもない難病にかかったりするかもしれない。

嵐の渦中にいるうちに、自分が本当はどんな理想を思い描いてる人間だったのかすら、すっかり見失ってしまう事がある。
そんな時、小学校高学年くらいにぼんやり思い描いてた事が、本来の自分に戻るマーカーになるかもしれない。

ちなみに私は「環境保護のために環境省の長官になる」でした。。(恥)
ミュージシャンになるなんて全く思ってなかったし、到底役人なんて向いてなかった。
ただ、当時から「自然と共存できる人類」みたいな理想の世界像があったような気はします。
地球人類として成長する為に戦うぞ!みたいな。(好戦的・・)

さて、次男にもせっかくなので
「今日はとても重要な日だから、今!自分がどんな理想を思い描いてるか言ってみて!」
と聞いたところ
「カラフルな世界」と答えてました。

天気とか気温はどんな?
周りに人はいるの?
どんな雰囲気?

と、嫌がられない程度に深掘りしていくと
(言葉下手なので聞かれないと言語化しない)

猫と自分だけ
あったかい
どちらかという海系の世界観
光がいっぱいで、色がいっぱい
のんびり

みたいな事を言ってました。

次男は色彩に関する感覚に重きを置いてるようです。
平和でのんびりマイペース、動物は不可欠ってのが理想的世界のようです。
のんびりもふもふスローライフ?(笑)

過酷な大人の世界では自分の「好み」すら見失ってしまう事がある。すごく忙しい毎日を過ごして、心が死んだようになってしまう時
「あー、昔はそんな世界にいたいって思ってたなぁ」
て思い返すマーカーがあったらと思います。

理想に近づけるべく、何か実行も出来るかもしれない。

人生のコースはしょっちゅう変更するし、好みもドンドン変わるけれど、卒業とかお別れの時は、魂の羅針盤に印を打ち込む大事な時期だな、と思いました。
万の富にも代えがたい、自分にとって大切な印だと思います。

小学校高学年!
コロナで色々シンプルになったのは良いけど、その分、自分の時間を取って、このチャンスを逃さないで欲しいな、て思いました。