コンタクトレンズの世界


先日、朝から猛烈なめまいで久しぶりに起き上がれなかった。
頭の左半分がガンガンするわ、体の左半分コントロール出来ないわ、、
「うーん、うーん」と目をつむると「ぐら〜っ」と地球が回っている。
「体のエーテル体が左側だけ置き去りにされてる〜。視界もボヤッとしてる〜」っと言いながら、それでもコンタクトを入れて出社しようとする。
するとコンタクトを入れた途端に「ピタッ」とめまいが止まった。
「え?何?単に焦点が合ってなくて頭痛がしてたの?
なーんだ〜。」
するとまた頭が痛くなりだした。
しかし前ほどガンガンではなく、幕の向こう側でハンマーが音を立てて何かを打っているような、、頭痛にちょっとしたバーチャル感があった。
この感じも鬱陶しいからバファリン飲んで痛み切っちゃおうかな。。
すーるーとー、、予感はしてたけどガイドさんから嫌味(?笑)
まず、あなたの現実は、
「あなたは体調不良でめまいがしている。」
これが現実。
OK?
それで、体調が不快なのを無視して、コンタクトを入れた。
この時点で、現実の体を差し置いて
「コンタクトを通して見るバーチャルな現実世界」をあなたの脳は作り上げた。
意味分かる?
コンタクトを通して見るあなたの世界は、本来のあなたの「見えない、頭痛い」現実では無い。
もう一つ別の世界を創造した状態、と言える。
その上、さらにバファリンを飲んで感覚を遮断すると、今度は
「頭の痛いのを感じないようにカットされた脳で見たバーチャル世界」と言う
さらなる世界を作る事になる。
そこではもうあなたは「頭が痛い」と言う現実を体験しない世界にいる事になる。
どんどん本来の現実から離れていく。
その上アルコールでも飲んで気分良くなっちゃったら、もっともっと別のバーチャル次元に行くってことね。
「え、、。なるほど。
じゃぁバファリンはやめて耐えようかな。。」
と、渋々言う事を聞く。
「でも、バファリン飲んだらその日一日イライラから解放されるし、
コンタクト無かったら本当に何も見えないから生活支障来たすし。。しょうがないでしょ?」
と言うと、本来近眼ですら、人間は「自分設定」で治せてしまうらしい。
近眼自体がある種の思い込みなんだそうだ。
「えー、。そんな事出来るならとっくにやってるよ。
コンタクト代だって高いんだよー。」
しかし、とりあえず今の私では近眼は設定し直せないらしい。
ガイドさんの言う事は分かるけど、今日からいきなりメガネ要らなくなりました、薬も要らなくなりました、って実感出来るんならとっくにやってるよなぁと、思ったのでした。
しかし、そうやって人間はずーっと「本当の現実」にいる事をやめて
「空想のバーチャル世界」を作ってそこに勝手にハマっているんだそうな。
なんとなく分かる気がしたのでした。