感情表現への視点


次男のアポロン君は、コミュ力は高いのですが学習障害アリ、という事で
学校の計らいで「のびのびルーム」という個別授業を週一で受けています。
昨今そう言った子が増えすぎて、あまり長くは通えず今学期で終了との事。
先日、担任との振り返り面談に行ってきました。
週末に日記を書く宿題が出るのですが、のびのびルームではそれを見直したりとか、思考整理が苦手なアポロン君の為に、ほぼ作文教室みたいな感じになってました。
これがほんとーにタメになりました。
学習障害も「個性の一環」とは言えますが、とはいえやはり
育て方、声の掛け方の積み重ねでかなり軽減されるものなのですね〜。
ほんとさー、私の子育てスキルの低さが如実に出ますねぇ。
去年の作文を見返すと、ほとんど何を書いているのか意味不明です。
マスからはみ出た解読不能なひらがな(全部!)で、延々と書いてあるのです。
これは、今年になってから、大分作文が上手になってきた文章ですが、

そのあとビックラポンが2回目で当たりました。そしてビックラポンをやってても当たりはでませんで、そのあとぼくはソフトクリームをたのみました。そしたら思ってたのとぜんぜんちがくてソフトクリームがぜんぜんはいっていませんでした。

それでもどこから突っ込み入れていいか分からず、とりあえず「漢字で書きなさい!字をキレイに書きなさい!」てな事だけしつこく言っちゃう訳ですよ。
それと、男児アルアルなのか、単にウチの子達の言語能力が低いからなのか、
感情を表現する言葉がほとんどないなーって感じていたのです。
「めんどくさい」とか「やだ」とか、日常会話ではよく言ってるのですが、
どういう風に嫌なのか、なんで嫌なのかとか、他に誰がそう言ってるのかとか、女子同士であれば必ず付随するような「共感トーク」がゼロなので、
彼らの感情は表情とか、動きのソワソワ度?(焦り度合い)、背中や首の雰囲気で察知するしかないんですよね。
作文になったらさらに顕著で、もう時系列で行埋めときゃいーだろ、って感じ。
感情表現を避ける傾向にありますね、とは担任の先生にも言われていました。
ところがねー。
のびのびルームの先生が先程の文章をアポロン君と一緒に見直し、
「そしたら思ってたのとぜんぜんちがくて」っていうところを少しくわしく書いてみよう、
と掘り下げてくれて、本人から出てきた言葉が
「おいしそうだと思ったので、ソフトクリームを頼みました。そしたら思ってたのと違ってソフトクリームが全然入っていなくて残念でした。」
って文章になったんですよ!
あれ!?
あるじゃん感情表現!
「そしたら思ってたのとぜんぜんちがくて」
こんな口語文、作文では不要なんだから削除した方が良いんじゃないかと私は思ってたのです。
しかし、先生のマジックで、ちゃんとした感情表現が掘り起こされたのでした。
そうかー。
やはりそういう視点、声かけが大事なんだなープロは違うな〜、と思ったのでした。
他にも、くら寿司でのビックラポンというガチャイベントについても

2回目で当たりました。そしてビックラポンをやってても当たりはでませんで

これに対して「当たったの?当たらなかったの?」と先生が質問を返答してました。
本人は当たったか、当たらなかったか、もちろん鼻息フンす!で解答しますよ。
「当たらなかったよ!1回当たったらその後は何回やっても当たらなかったんだよー!」
と一生懸命言いますよね。
くら寿司のシステム的に、お皿10枚で一回ビックラポンが発生しますが、
概ねビックラポンは一家族1回当たるような感じで調整されてるようです。
ただ、ここにもアポロン君の「くやしー、いっつもそうなんだよー」という感情表現が隠れていたのでした。
男児も感情表現はしてるつもりみたいですね。
全然伝わってませんでしたが。。
ッチ!いちいち手間のかかる、、て思っちゃうんだけど(笑)
日々を見守るこちら側がスキルアップして、色々と声かけや視点を工夫すると、
学習障害って言われてる子もきっと全然違う結果になるんだろうなー、と改めて思いました。
私だって仕事とか作曲とか、自分のやりたい事で手一杯なんですけど、
一応母になっちゃってますからねぇ。
子育て通して人間性アップするぞという、修行を与えてくれてるんでしょうなぁ。