ただの漫画の感想


最近「チェンソーマン」て漫画読んでます。

【新品】チェンソーマン 1巻〜11巻(最新)全巻セット
藤本タツキワールド。
どれも面白いです。
上につながる人もいますが、下につながる人もいます。
ベルセルクとかも「下」に繋がって創作されてたのではないでしょか。
芥川龍之介も。
それもアリ。
地獄暗黒エネルギーって実際あるし、人は両方の間にいるようなものだし。
一見グロでエロで異世界で、エネルギーが多いように感じるんですが。。
決定的な違いは
「欠けてる」
「欠落」を感じます。
何が欠けてるんだろう。
エゴが欠けてる気がします。
自分の事しか考えてないんだけど、でも実は自分を優先したいというエゴが一番欠落してる。
鈍磨というか、そのせいでやたらグロいストーリーになってしまうのかなぁ。
漫画読みながら寝落ちして悪夢見ました。
なぜか昭和時代にあった、昔のおばあちゃん家の夢でした。
玄関は深い三和土で、膝小僧くらいの高さがありました。
正面に飾り棚があり、お花が活けてありました。
来客用の応接室があり、当時最新のオーディオ機器とフカフカのソファが並んでました。
来客スペースは立派なのに、祖母が寝ていた部屋は物置小屋のようでした。
掃除機や替の電球や刺繍箱とともに寝起きしていました。
夢の中で思い出したその家は、今になって思うと大きな矛盾を孕んでました。
子供の頃もなんとなくその矛盾を感じ取っていた気がします。
それはちょっとした死の匂いと共に記憶に残ってます。
なぜ、女性が毎日暮らして活動するところが、
そんなに隠されてジメジメして、ゴミ箱の底のようなのだろう。
オーディオ機器のある応接間で、年に数度しか来ない客のために大きなスペースを割いて、
威張った感じでつまらない部屋だなぁとか。。
応接間や玄関は、体裁優先で思いやりが欠けてる感じがしました。
子供たちが巣立った後の台所やお風呂場は、、
生命力が欠けてる感じでした。
喜怒哀楽や、チャラチャラした生命力っていうか。。
おばあちゃんが寝起きしていた物置小屋が一番リアルでした。
荷物、掃除道具、予備の管理品。
そんなもんとおばあちゃんがごっちゃになってパニックです。
ちょっとした異次元への入り口。
でも家はとても片付いていました。
変なの!!て感じてました。
なんでチェンソーマンがおばあちゃんの家とリンクして夢に現れたのかなぁ。
藤本タツキワールドは、色々ドラマチックな内容なんだけど、
結果的には全て静止していて、
たくさんの矛盾を孕んだまんま、結果的に全部がどーでもいーよーな、
さらにその奥には悲しさとかがあるよーな、、
なんか、私には昭和初期にいたおばあちゃんの家を思い出すのでした。
最初からシステムとして従わざるを得ない、男性優位、体裁優位の矛盾とかに従いながら、
でも結局それらも包含して「どーでもいー」みたいな。
なんか「老人」なんだよな。